アマゾンのAI端末Bee、友だちの言葉まで覚えてくれる?

アマゾンBee FrontierとBee Eclipse AIデバイスサムネイル

片思いの相手が本をすすめてくれた。「タイトルは何でしたっけ?」と聞き返す前に話題が変わって、夜になるとどんな本をすすめられたのか思い出せない。会議では金曜までに案を送ると言ったのに、家に帰ると忘れてる。

身の回りには手帳もノートもメモアプリもあふれてるけど、メモを取るのは誰にでもできることじゃない。それも一つの才能だよね。正直、メモなんてなくても全部覚えていられる気がするんだ。現実はそうじゃないけどね。

✦ 二つの端末をひと言で

手首につけるか、スマホに貼るか

Bee Frontier
• 手首につけるか、服にクリップで留める
• 74.99ドル
• 販売中
Bee Eclipse
• スマホの背面に磁石でくっつける
• 99.99ドル
• 発売予定

アマゾンが10月15日に公開したBee FrontierとBee Eclipseは、まさにその隙間を狙った製品だよ。

AIに質問を入力したときだけ答えるんじゃなくて、端末をオンにしている間は周りの会話を聞いて、覚えておくべき内容をまとめてくれる。

足りない記憶力に小さな外付け装置をつなぐようなものだね。でもアマゾンはそこからもう一歩進んで、会話の中で出てきた物をショッピングのおすすめにつなげようとしてる。記憶アシスタントとショッピングアシスタントが同じ耳を使うんだよ。

手首につけるAI、スマホに貼りつけるAI

Bee Frontierは、手首につけたり、服にクリップのように留めたりできる端末だよ。画面の代わりにボタンと表示ランプがついていて、一度充電すれば最大7日使える。防水・防塵等級はIP67で、USB-Cで充電するんだ。

色はオニキス、ラベンダー、セージの三色。アメリカのAmazon.comでの販売価格は74.99ドルだよ。

Bee Eclipseは、クレジットカードくらいの大きさの薄い端末を、スマホの背面に磁石でくっつける形だよ。手首に何かつけるのが苦手な人や、スマホと一緒に持ち歩くほうがいい人に合ったデザインだね。

一度充電すれば21日以上使えて、価格は99.99ドルと発表された。Frontierは販売中で、Eclipseは発売予定だよ。

二つとも、画面を見ながら操作する端末じゃない。ボタンで機能をオン・オフする方式で、動いているときは表示ランプがつく。Frontierは、周りの音が一定時間感知されないと自動でオフになるように設定することもできるよ。

✦ オンにしてから、次の行動まで

Beeが動く順番

1. オンにする
ボタンでオンにする
2. 処理する
周りの会話をリアルタイムで処理する
3. 整理する
要約、やること、記憶をつくる
4. つなぐ
連携したメールとカレンダーで続けて使う

だから、この製品の核心は、こっそりすべての瞬間を集める魔法じゃなくて、ユーザーがオンにしている間に聞いた言葉を整理してくれるところにあるんだ。

〈アマゾンBee、買う前に知っておきたい10のこと〉
* YouTubeチャンネル『Lifey Guy』にあがっている動画だよ。

メモを取らなかったのに、議事録と次のやることができる

仮想の一日を想像してみよう。午前の会議で、チーム長が「金曜までに案を送って、火曜にもう一度見よう」と言った。昼は友だちと映画を見に行く約束をした。家に帰ったら、猫砂が全部なくなったという話が出た。

✦ 一日の三つの場面

Beeがやること

午前の会議
• 金曜までに案、火曜にもう一度確認
• やることリスト、フォローアップのメール案、会議の招待
昼の約束
• 友だちと映画を見る約束
• 予定の整理
家で
• 猫砂がなくなったという話
• Amazon.comと連携していれば、商品のおすすめ

普段なら、会議のメモはメールのどこかに、映画の約束は記憶のかなたに、猫砂は翌日買い物に行ってやっと思い出すんだろうね。

Beeがやろうとしているのは、この断片を会話の要約とやることリストに変えることだよ。

連携したカレンダーに予定を入れる手伝いをして、Gmail・Google Calendar・Microsoft Outlookをつなげば、フォローアップのメール案を作ったり、会議の招待状を組み立てたりもできる。

講義の復習や、家族旅行で決めた時間と食事の候補の整理、診察のあとに覚えておくことをまとめておく、といった使い方もできる。これは単なる文字起こしとは違うよ。

全文の記録を長々と出して終わりじゃなくて、「誰と何をすることにしたっけ?」を探して次の行動につなげようとしているんだ。

もっとアマゾンらしいひねり:会話がおすすめ商品になる

今回の発表でいちばん面白くて、ちょっと不思議なところは、ショッピング連携だよ。たとえば、家で誰かが「猫砂、なくなっちゃった」と言ったとしよう(猫砂は大事だからね、ごほん)。

✦ おすすめが出るまでの道のり

自動注文じゃない

話す家で猫砂がなくなったと言う
つなぐBeeとAmazon.comを連携する
おすすめアマゾンのホームページやBeeアプリに表示されることがある

BeeとAmazon.comをつなぐと、その言葉があとでアマゾンのホームページやBeeアプリの商品のおすすめとして出てくることがある。友だちがかけてくれた温かい慰めの言葉や、教授が話してくれた名言を覚えておいて、あとで探し直すような使い方もできそうだね。

便利なのは間違いない。必要な物を忘れないし、会話で聞いた本や製品をもう一度検索する手間も減るだろうから。ただ、AIの役割が記憶アシスタントからショッピングガイドへ、そっと移る瞬間でもある。

普段は会話を整理していたシステムが、その会話をもとに購入の候補まで見せるんだ。この機能は、話に出た物をおすすめする方式であって、ひと言を自動注文に変える機能じゃない。

それでも、「自分が必要だと言った物」と「プラットフォームが自分に売りたい物」が近づく変化だという点は、注目しておく価値があるよ。

端末は一度買って、記憶機能はサブスクで

基本の利用には、会話の要約と見返し、直近14日の記憶機能が含まれてるよ。

✦ 無料とBee Pro

何が違うのか

✔ 無料:会話の要約と見返し、直近14日の記憶、やることは基本
✔ Bee Pro(月11.99ドル):無制限の要約、おすすめのやること、1日単位の記憶、パーソナルAI、テンプレート、デスクトップアプリ、外部アプリ・Amazon.com・Alexa+連携

月11.99ドルのBee Proを購読すると、要約が無制限に使えて、おすすめのやること、1日単位の記憶、パーソナルAIとの会話アシスタント、テンプレート、デスクトップアプリ、外部アプリとの連携なども使えるんだ。

Amazon.comとAlexa+の連携もPro機能だよ。新規ユーザーにはBee Proの30日間無料体験が提供されると発表したよ。

端末の価格だけ見れば、Frontierの74.99ドルはそんなに高くなさそうだね。最近はスマホ一台が数百ドル、数千ドルすることもあるし。ただ、ほしい機能がサブスクに含まれるかどうかを先に確認しないといけない。

✦ Bee Proの1年間の費用

税金と価格変動は除く、端末の価格は別

月払い143.88ドル
11.99ドル×12か月
年額プラン99.99ドル
1年分を一度に払う場合

Bee Proを12か月ずっと月払いで使うと、購読料だけで143.88ドルになる。ただ、年額99.99ドルの年間プランもあるから、1年分を一度に払えばもっと安い。端末の価格とは別に、毎年かかるわけだね。

要約と14日の記憶だけで足りるなら、無料でも使えるだろうね。でも、自分が考えている目的で十分使えるのか、まず無料サービスの範囲を見ておいたほうがよさそうだ。

元の音声を消したら、会話も消えるのかな

✦ 元の音声と、残る記録

分けて考える

元の音声
リアルタイムで処理したあとに削除(アマゾンの説明)
文字起こしと要約
残ることがあり、ユーザーが削除できる
会話の記録と要約
暗号化(アマゾンの説明)

アマゾンは、Beeが周りの音をリアルタイムで処理したあと、元の音声は保存せず、会話の記録と要約は暗号化されると説明している。ユーザーはボタンで動作を操作できて、表示ランプで処理中だと確認できるよ。

通話の記録を始めるとき、通話相手に許可を取るよう案内するとも明かしている。

ここで大事な区別があるよ。元の音声ファイルを残さないという言葉は、会話の内容がどんな形でも残らないという意味じゃない。Beeは会話を文字にして要約し、記憶機能として提供するからね。そのテキストと要約こそが製品の核心なんだ。

保存された記録と要約はユーザーが削除できて、基本の記憶機能は直近14日が基準になる。

だから、Beeを説明するときに「何も保存しない端末」とひとまとめにしちゃいけない。アマゾンの説明では、元の音声は処理のあと削除されるけど、ユーザーが使う文字起こしと要約は残ることがある。

ボタンと表示ランプは、ただの飾りじゃなくて、今動いているという合図だよ。自分の記憶を助ける機能が、ほかの人の言葉までメモにしてしまえるという点は、この製品を実際に使う場所や場面を選ぶときに一緒に考えることになるね。

アプリを開くAIから、一日を覚えているAIへ

これまでの会話型AIは、アプリを開いて質問を入力しなきゃいけなかった。Beeが見せている方向は逆だよ。ユーザーが毎回「これ覚えておいて」「メールの下書きを書いて」と頼む前に、周りの会話から覚えておくことと次の行動を見つけて整理するんだ。

業界では、こうした方式を周りの環境で静かに動くAI、つまり「アンビエントAI」と呼んでるみたいだね。

✦ この方向で問われること

うまく働くための条件

✔ 理解:会話をきちんと理解できること
✔ やること:おかしなやることを作り出さないこと
✔ 取り出し:必要な情報をまた出してくれること
✔ 管理:ユーザーが記録を管理できること

この方向の勝負は、モデルがどれだけ流暢に話せるかだけでは決まらないと思う。会話をきちんと理解して、おかしなやることを作り出さず、必要な情報をまた取り出して、ユーザーが記録を管理できないといけないからね。

うまく動けば、一日の終わりに「自分は何をすることにしたっけ?」と記憶をたどる時間が減るだろうね。逆に、要約が間違っていたり、いらない商品のおすすめが積み重なったりすれば、記憶アシスタントはすぐ面倒な通知装置になるはずだ。

Bee FrontierとBee Eclipseは、この変化を、手首バンドとスマホ貼りつけ型の端末で見せてくれた。今すぐすべてのアプリを置き換える万能アシスタントじゃないけれど、メモ・予定・メール・ショッピングを日常の会話でつなげる絵は、かなり具体的だよ。

パーソナルAIの次の競争は、質問に見事な答えを返すことから一歩進んで、自分が聞き逃した言葉を覚えて、その次の行動まで整理してくれるところで起きているんだ。

記憶力に自信がない人にとって、AIはとても心強い味方になってくれそうだね。

今回はここまでにするよ。また会おう。

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